【注文住宅・分譲住宅・マンション】それぞれのローンの違いは?
勤労者世帯で住宅ローンのある世帯は約4割程度で平均借入額は1,551~3,361万円となっており、返済比率は一般的に手取り年収に対して20%が理想だといわれております。このように借入金額や月々の返済額も人によって違いますが、今回は購入する住宅の性質の違いによってローンが違ってくるのかを解説したいと思います。
注文住宅・分譲住宅・マンションのローン返済の違いとは
家の購入を検討する上で大きく分けて3つの居住パターンからご自身の生活スタイル、家族構成等によって選択します。都心では土地価格の上昇や空き地の有効利用の観点からマンション開発が盛んですが、近年コロナ禍の影響でリモートなどの働き方改革が進み地方移住に伴う庭付きの注文住宅も注目を集めています。
3つの居住パターンの特徴や違いについて解説
注文住宅と分譲住宅・マンションでは大きな違いがありますが、注文住宅のメリットは自由度の高さにあるでしょう。間取りはもちろんのこと、空調設備や床暖房までありとあらゆることを自由に選択できます。また、一般的に注文住宅は戸建て住宅の中でもっとも高額と思われていますが、予算対しても柔軟性があります。大手ハウスメーカーでは高額な広告宣伝費を使っているため地域の工務店の方が予算を安く抑えられることもあります。
では一方の分譲住宅、マンションのメリットは、土地探しの必要がないこと、打ち合わせ期間が短いこと、完成した住宅を契約前に見られることです。個人で利便性と家族にとっての理想的な環境を兼ね備える土地や住宅を予算内で見つけ出すことは、想像以上に時間と労力を費やします。また、住居を購入するほとんどの方は住宅についての知見はありませんから契約を行う前にモデルハウスや分譲住宅を事前に確認することで契約後の失敗を限りなく減らすことができます。
ローン返済についての違いを解説
結論からお伝えするとローン返済についても注文住宅と分譲住宅・マンションでは大きな違いがあります。そもそも住宅ローンとは基本的に建物が完成していないと利用できません。理由としては住宅ローンの返済ができなくなった時の備えとして土地と建物が担保になっているからです。
この住宅ローンの仕組みから「家」「土地」がセットで販売されている分譲住宅・マンションについてはローンが組みやすいといえるでしょう。一方の注文住宅については住宅完成前の支払いに住宅ローンが使えないので、工事着工にともなう着手金や中間金(上棟金)残金決済(引き渡し時)などについては自己資金で支払うか、つなぎ融資・土地専攻融資で支払う必要があります。
住宅ローンの返済が大変になる?失敗例とは
いざ住宅ローンが通って夢の住居を購入したものの返済苦に陥り想像していたような日々を過ごせない方も少なくありません。しかし住宅ローンを組む前に、返済負担率や金利タイプについてしっかりと理解をして計画的に住宅ローンを利用すれば返済苦に陥ることはありません。ここからはローン返済に苦しむ6つの失敗例をご紹介します。
身の丈以上の借入額を設定
家を売る側、お金を貸す側は1円でも高い家を買ってもらい1円でも多くお金を借りて欲しいと願っているということを肝に銘じて、先述した通り返済比率が手取り年収の20%を目安に借入をしてください。
住宅ローン以外の支出について想定していない
固定資産税、リフォーム・修繕費などの維持費ついてはよく耳にするかと思いますが、住宅購入には登記費用や司法書士費用なども必要となるため余裕をもった返済プランを検討しましょう。
自分の年収を右肩上がりで想定している
公務員の方でない限り、ただ年齢と共に給料が上がっていく時代ではありません。今後もコロナのように世界規模の災害が起こりうることも充分考えられるので、いつ自分の会社が倒産しても収入を確保できるように資格を取る、副業を始めるなどの準備が必要です。
病気、ケガのリスクを想定していない
現在では2人に1人がガンにかかるリスクがあるといわれており、いつ怪我や病気で働けなくなるかわかりません。このようなリスクに備え医療保険に加入するなど対策をたてましょう。
ライフプランの変化を想定していない
人生100年時代といわれているので色んなことが起こりえますが「結婚」「出産」「育児」「子どもの進学」「離婚」「親の介護」などについては最低限想定しておきましょう
完済した時の年齢を考慮していない
30代で35年ローンを組んだ方のほとんどが定年後も支払いが続く状況です。年金受給開始年齢も今後どうなるかわからないので定年後のライフプランも今のうちから設定しておいた方がよいでしょう。
以上6点が返済苦に悩む元となる大きな要因ですが、どれもこれも住宅ローンを組む前に信頼できる住宅アドバイザーなどを見つけていればある程度は想定できるのではないでしょうか。
住宅のタイプに関係なく返済計画は大切!
ここまで注文住宅・分譲住宅・マンションのローン返済の違いや住宅ローンの失敗例をお伝えしましたが、購入する住宅タイプに関係なく返済計画については慎重になるべきです。住宅ローンの金利1つとっても「固定金利」「変動金利」と選択肢があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
こういった項目ひとつひとつを理解した上で選択するにはある程度の経験値や知識が必要となるため効率よく理解するには、岡山県住宅ローン相談窓口の活用も検討してください。すでにローンを組んでおり返済が大変になっておられる方もいるかもしれませんので、ローン返済が大変な時の対処法をいくつかご紹介します。
・家計を見直す
・転職・副業を検討する
・借り換えを検討する
・売却を検討する
この中でとくにおすすめなのは家計を見直すことです。理由は、誰にでもすぐに実行ができて結果が出やすいからです。具体的には固定費の見直しになりますが、スマホなどの通信費、保険、車などの維持費から見直しを検討してはいかがでしょうか。
まとめ
住宅ローンを失敗すると人生が失敗してしまうほどのインパクトがります。ブランド品や車など高価な買い物をする際に購入するポイントとして、安心できる、適正価格であるなどが挙げられますが住宅購入でも同じです。まずは「岡山県住宅ローン相談窓口」などを利用してプロのアドバイザーに相談をすることで全体の相場観が把握できるようになり失敗するリスクが低くなるでしょう。